2013年3月31日日曜日

半年間ありがとうござました&これからも宜しくお願いします


本日を持って「うらかわ『食』で地域をつなぐ協議会」の研修生生活が終ります。

「『食』の資源をつなぎ、新たな魅力を生み出すこと」「みんなでつくり、みんなで食べる『食』によって地域をつなぐこと」を目的に活動する協議会の研修生として、私がこの半年間やってきたことは、「食」という切り口で、浦河の様々な資源に出会い、それを町の中の人々、外の人々と共有することでした。

浦河の西日は、食の「熟成」をもたらす資源
『食』の資源といっても、いろいろなものがあります。食を生みだす自然、食材、穫る人、育てる人、商う人、つくる人、そして食べる人といった、食と様々な形で関わりをもつ人々とその知恵、試み。そしてそれらが形成する文化。古くから続いているものもあれば、まさに今育まれつつあるものもあります。ひとことで言って、人間がいきいきと暮らしていく上で、浦河はとても豊かな場所である、というのが、ここで半年間暮らした私の印象です。

この半年でいろいろな資源に出会いましたが、もちろん全てではないでしょう。また、それを町の人々や、町の外の人々と共有しようとしてきましたが、まだまだ十分にできているわけではありません。

研修生としての役割は3月末で終了ですが、4月以降は、とりあえず一住民として、春から夏にかけての食の資源に出会っていきたいと思います。また、それらの豊かな資源をどう生かせば、この町での暮らしがいきいきとしたものになるのか、まずはその資源を共有し、町の人々と一緒に、何ができるのか、考えていこうと思います。

この半年間、必ずしも、研修生としての役割が十分に果たせたかどうかはわかりません。ただ、私はこの浦河という町から返しきれないほどのたくさんのものを頂いてしまいました。すっかり大好きになってしまったこの町で、4月以降も少しずつ、私なりのやり方で、それを返していけたらと思います。

半年間、お世話になりました。そして、これからもどうぞ宜しくお願いします。
(研修生・宮浦宜子)

浦河町PR映像完成試写会

 昨夜、3月30日(土)に開催された 『浦河町PR映像完成試写会』 のトークイベントに、当協議会の研修生・宮浦宜子さんがパネラーとして参加。パネラーの一人としてPR映像関係者とは違った立場からの意見と感想を、浦河町で暮らした半年間の、「食」を通じて宮浦さんが実感したこの地域の魅力や可能性について、会場に集まったみなさまに直接伝える機会を得ました。

笑顔とともに浦河に新しい風を送り込んでくれて来ましたが、この日の公の場での大役を最後に、研修生としての宮浦さんの活動もいよいよ終了です。最後の最後まで本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました!

とは言っても、この後も浦河に残って暮らす宮浦さんからは、更なる魅力的な発信を続けていただることと思います。
浦河町の観光大使でもある映画監督の田中光敏さんが監修したPR映像の試写会には、用意した150席では足りないくらい、たくさんの町民の方が集まりました。

「どうか、美しい町で暮らしていることに誇りを持ってください。」 「浦河は本当に美しい町です」と、繰り返し繰り返し、故郷への限りない愛情を語っていた田中監督でしたが、その言葉を証明するかのように美しい浦河町のPR映像でした。今後は、浦河町のHPやDVD配布などを通じて、お目にかかるチャンスがあると思います。ぜひ、機会をとらえてご覧ください。


「本当に、たくさんの人の協力によってできたPR映像です」と、何度も感謝の言葉を伝えていた田中監督。そこからも伝わってきた、浦河に愛情を持つ人々の熱い思いに感激しながら、そんな応援や協力を得て完成したPR映像を制作できた浦河が、なんだか誇らしくも感じました。田中監督と、浦河町出身の女優さん・宮下ともみさんのお二人が、試写会終了後に旧知の方々と交わしあっていた、やさしい笑顔と会話の光景もほほえましかったです。

私たちの町から誕生した映画監督と女優さんが、町を盛りたててくれようと心を尽くしてくれたPR映像です。大切にしたいと思いました。
(小山祥子)

2013年3月29日金曜日

研修報告会終了!

この半年間『うらかわ「食」で地域をつなぐプロジェクト」は、3月27日に開催した研修生宮浦さんの報告会をもって、ひとまずの節目を迎えました。お忙しい時期にも関わらず、この日の報告会にも、40名を超すたくさんの方々にご参加をいただきました。ありがとうございました。


宮浦宜子さんが、昨年10年から半年間の研修生活動を通じて、浦河の何気ない日々の中から発見した魅力のひとつひとつを本当に丁寧に紹介してくれた報告会でした。宮浦さんが語るいくつもの「浦河物語」に聞き入りながら、改めて、浦河の魅力を知り、再確認し、今後の更なる可能性についても参加者のみなさまと一緒に共有できた報告会でした。

宮浦さんが伝えたかった浦河の魅力の全てを報告していただくのには、用意した時間では足りなかったようで、本人も残念そうでしたよ。でも、宮浦さんが担当した情報ブログ「うらかわ『食』の手帖」サイトには、いくつかの「浦河物語」との出会いをご用意してあります。今回、残念ながら参加できなかった方々も含めて、そちらもぜひご覧いただきたいです!

持ち前の笑顔で地域に溶け込み、さわやかに取材を続けてきましたね。
 さて、今回の報告会をもってひとまずの節目を迎えた「田舎で働き隊!」プロジェクト事業ですが、「うらかわ『食』で地域をつなぐ協議会」では、吹き続き、この地域の可能性を探る活動を続けていきたいと思います。

 先ずは、第4回 「地域デザインカフェ」 を開催します。毎月第1週の水曜日・夜7時から開催することに決めている地域デザインカフェですが、4月3日(水)は、協議会代表の小山直が 「小商いカフェ」 を担当します。予算のない協議会では、4月の地域デザインカフェから、毎回ワンコイン(500円)の参加費をいただきながら続けていこうと相談しています。ワンコインを握りしめて、ご参加いただけると嬉しいです。研修生としての役目を終える宮浦さんが引き続き生活を続ける決意をした浦河ですよ~。つながりあって、心豊かに暮らす可能性を探っていきたいですね^^ 
(小山祥子)

この「美味しい顔」に魅せられた浦河町民がたくさんいました。
宮浦さん、この町に来てくれてありがとう!
ひとまず研修生としての働き、お疲れ様でした!

2013年3月9日土曜日

第3回「食」で地域をつなぐ講演会終了しました!

宮嶋望・京子ご夫妻をお迎えした「食」で地域をつなぐ講演会が、昨夜終了。81名もの大勢の方に参加していただきました。町内はもちろん静内町、三石町、様似町だけでなく、門別町、中には札幌市からご参加くださった方もいらっしゃってびっくりでした。みなさま、ありがとうございました。

年中多忙な宮嶋さんとの講演内容のうちあわせは、講演会開始の数時間前でしたが、話はついつい「世界一のチーズへの挑戦」という演題から寄り道して 宮嶋さんの近著の話題へ・・・。協議会代表の小山が講演に先立って読んでいたく感激した『いのちが教えるメタサイエンス』という本の話をご本人に質問するものですから、宮嶋さんの大好きなメタサイエンスの話が止まりません。

仲の良いご夫婦は似てくるとも言われていますが、
なんだかお二人、似てる?かな…

「宮嶋さん。今日の講演は、チーズの話を中心にお願いします・・・」と、この話が止まらない宮嶋さんに、限られた講演時間の中でいったいどんなお話をしていただこうかと相談をしました。

昨日はあいにくのお天気で、「私は海にはあまり縁がないんですよ。新得町は日本中で一番、海から遠いところなんです。」と話してくれた京子さんに、浦河の夕日を見せてあげられなくて残念でした。それでも、ほんの少し港をドライブして海を見ていただきましたが、それだけでもとても喜んでいただきました。

オイランカレイ、ホッケ、サメカレイ。
たくさんの新鮮な干し魚をみてうれしそうでしたね。

そして、浦河からのお土産はやっぱりお魚でしょうか。幸いにも、たくさんの干物が並んでいた磯場屋さんを発見!共働学舎の皆さんと一緒に食べる50人分の干し魚を購入されていましたが  “50人分”  って、びっくりですね。


講演会の時間が近づくと、あれよあれよと言う間に会場はご覧のように大勢の参加者でいっぱい。宮嶋さんのお話を聞きながら、あっという間に時間は過ぎてしまいましたが、もっとたくさんお話をお聞きしたかった方が多かったのでは?

講演会終了後の感想をいくつかご紹介させていただき、昨夜の講演会のご報告に代えさせていただきます。


  • 本物の話と本物の味をいただきました。チーズに至るまでの話が素晴らしかった。人の力のすごさに。
  • すっごく面白かったです。本で読むより、ずっと分かりやすく私の中に入って来ました。もっともっとお話を聴きたいと思いました。チーズもとてもおいしかった。また20 年以上前にシュタイナーの本を読んだ時、牛の角に土を入れておいて~というくだりを読んで、なぜそんなことをわかるのだろう。シュタイナーは神様かと思いながら、ぞれがずーっと心にひっかかっていたのです。メタサイエンスの本を読んだ時、それが氷解してすごくスッキリしました。その事実自体は100%理解できてないのですが、でもまずは20数年来の疑問がとけて感謝です。ありがとうございました。またつづきの話をお聞かせください。
  • チーズ(食)の背景も知ることができ、大変有意義でした。
  • 今日は非常に貴重な話を聞くことができ、うれしく思います。キリスト教についてや自由学園のバックボーンがあるお話、また科学的な話に非常に感じ入りました。今回の話を参考に熟成のものを作れたらと思いました。
  • 大変楽しく興味深くお話伺いました。共働学舎さんのことはほとんど知らず、先日TVで見て興味をいだき、今回参加させていただきました。まだまだいろいろなお話を聞きたかったです。本もぜひ読んでみたいです。ありがとうございました。
  • エネルギーの流れが色んなものを良き流れを作っていくのだなと宮嶋さんのお話を聞いて思いました。
  • チーズとても美味しかったです。目の前に来てくれた人を助けること、世界のどこかには自分の信条に似た人がいてそれに助けられることがあるんだと思って感動しました。感謝を込めて。
  • 5種のチーズの味がとても美味しかった。


宮嶋さんのお話の後に、なんと全員に5種類のチーズを試食していただきました。
用意したチーズがなんとか足りたので、ホッとしました。
1月のフードデザイナー中山晴奈さんに始まり、2月はイタリアン・シェフの小川智司さん、そして今回の宮嶋望・京子夫妻と、3カ月連続して開催した当協議会の「食」で地域をつなぐ講演会も今回でひとまずお休みです。毎回、本当にたくさんの方に参加していただきました。ありがとうございました

研修生の宮浦さんが担当して作成したポスターです。
掲示にご協力いただいた皆さま、ありがとうございました!
次回の講演会については今のところ予定はありません。でも、毎月第1水曜日に開催してきた『地域デザインカフェ』の方は、新しいメンバーに加わっていただいて企画グループをつくり継続していきます。ご興味をお持ちの方は、どうぞ協議会までお問い合わせください。お待ちしています。

(小山祥子)

2013年3月7日木曜日

第3回 地域デザインカフェ

昨夜の『地域デザインカフェ』 は、同じ週に『第3回 食で地域をつなぐ講演会』をひかえていること、WBCの日本対キューバ戦もあったことも影響してでしょうか?風邪でダウンして参加できなかった研修生の宮浦さんのように、インフルエンザや風邪の流行による影響もあり、前回までに比べるとほんの少し静かなカフェの場になりました。それでも、開始後の12人が14人になり16人になり・・・と、時間の経過と共に集まった参加者は最終的に18人!
若者3人が移り住んだだけで、地方新聞一面のトップ記事になったという
「若者3人が転入!」という記事も紹介しながら
東京都の田舎、奥多摩町での村下くんの取り組みを発表。
今回で3回目となった村下くんが担当してきた『地域デザインカフェ』ですが、つながるつながる!この場でも、『うらかわ「食」で地域をつなぐ協議会』がぼんやりと目指そうとしていた目的のひとつの「新しいつながり」がどんどん育まれてきているようです。


昨日の参加者の方々も Iターンの方、Uターンの方、そして地元で暮らし続けてきたジモティ?の私たちと多様で、世代も20代~60代と様々でした。


協議会メンバーの石黒さんによる名司会(迷司会?)によって、終始和やかに進行する地域デザインカフェですが、さりげないファシリテートもあったりして、終了後に記録していく参加者の方も多いです。石黒さん、ありがとうございます。

今回のカフェでも、村下くんの報告を興味深く聞きながら、随時、参加者の自由な意見や質問も聞くことができる楽しい集まりになりました。

楽しい告知をしてくれた参加者の清水さん。
いわゆる転勤族の方ですが、子育てをしながら積極的に
浦河での暮らしを楽しんでいらっしゃる方のお一人です。
地域デザインカフェの最後は、なんとな~く恒例になりつつある、参加者全員の自己紹介とそれぞれの持つ情報の告知タイム♪ これがまた、楽しい時間です。

農水省の活動支援を受けての協議会活動は今月で終わります。今までよりは少しゆるやかになる今後の協議会活動ですが、新しい仲間の協力を得ながら継続していきますので、今後ともよろしくお願いいたします。

さてそこで、先ずは、地域デザインカフェを一緒にサポートする仲間を募集します!ご興味のある方は、協議会にお問い合わせください。
次回からの『地域デザインカフェ』は、毎月第1水曜日を予定しています。活動資金のない協議会活動のため、今後は参加費(ワンコイン、500円くらい?)をいただいての開催となりそうですが、皆さま宜しくお願いいたします。
(小山祥子)

2013年3月6日水曜日

第3回 食で地域をつなぐ講演会は8日です!

農水省の地域活性化活動支援制度「田舎で働き隊」の採択を得て、ドキドキしながら研修生を募集。迎えた研修生と一緒に活動をスタートさせた協議会活動も、いよいよ6か月目を迎えています。

今晩は第3回の 『地域デザインカフェ』 を開催しますが、ここのところ連続して開催してきた講演会も、とりあえず明後日の第3回 『食で地域をつなぐ講演会』でひとまず一区切り。その後の協議会活動については、有料の講演会企画などもありかと考えているところです。

さて、ともかく、第3回の講演会には共働学舎新得農場の宮嶋望・京子ご夫妻をお招きして、「世界一のチーズへの挑戦!」というタイトルで講演をしていただきます。お二人からどんなお話をお聞かせいただけるか、今からとても楽しみですね。



第3回 食で地域をつなぐ講演会
「世界一のチーズへの挑戦!」
共働学舎新得農場 宮嶋望・京子 夫妻

3月8日(金) 19:00~21:00
浦河町総合文化会館 アートホール

どうぞ、ご参加下さい。
当日は、そのおいしいチーズの試食もご用意してお待ちしています!
(どのチーズを試食できるかは? 宮嶋さんにお任せしましょう^^)

(小山祥子)